ネット企業冬の時代にも、その後のネット企業の成長に大きなプラスの影響を与えることになる新しい変化も着実に芽生えていた。それが、ブロードバンドの普及とインターネット利用者数の増加だ。二〇〇一年九月、ソフトバンクがブロードバンドサービス「Yahoo!BB」の営業を始める。他社の約半額という料金設定と、街頭でモデムを無料配布するなどのゲリラ作戦によって会員数を伸ばし、またたく間に業界トップの座に就く。もし、この「Yahoo!BB」が登場していなかったら、日本のブロードバンドの普及はあと二、三年は遅れていただろう。それほど、「Yahoo!BB」が目本のブロードバンドの普及に与えた功績は大きいといえるだろう。
いま、翻訳ソフトウェアがかなり登場してきています。これがどのくらいの支援になるかは、まだまだ未知数だと思いますが、インターネットなら人間の支援を得ることもむずかしくありません。実際の翻訳者を探して頼むとなるとたいへんですし、そもそもその言語を解する人が近くにはまるでいないということも珍しくありません。しかしインターネットを通せば、そのような人たちによびかけ、翻訳をお願いすることが簡単にできるのです。ですからインターネットでは、コミュニケーションに使える言語の範囲がかなり大きく広がるといえます。これまで以上に英語ばかりが幅をきかすようになるという見方もあるようですが、技術的には逆の可能性をもっているのです。繰り返しになりますが、日本語しかできない人は日本語でよい。その情報が大きな意味をもっているならば、伝達に時間差は生じるかもしれないとはいえ、インターネット上、あるいは機械翻訳などのテクノロジーのアシスタンスを利用して、自然に広がっていくのではないでしょうか。こうしてインターネットは、多様な文化を尊重し、言語を尊重しつつ国際的なコミュニケーションを確立していくために、大いに貢献していると思います。
ウェブプロデューサーとは、サイト全体の方向付けをする総合的な責任者。予算の立案から全体スケジュール、スタッフの選定、完成したホームページの宣伝までを統括する。ディレクターよりも広範な権限と責任を持ち、「プロジェクトの成功」の責任を果たすためなら、どんなことでもする覚悟が必要。そのため、広範な知識や、人的なコネクションも必要とされる。サイトに必要な機能を選定し、どのような情報を掲載するかを決定、企業アイデンティティを反映させながらプロジェクトの全体像を構築するのも重要な仕事だ。最近ではサイトを作っただけではユーザーに満足してもらうことができないため、リアルなイベントやキャンペーンとの連動も考えながら、コンテンツのフレームワークを構築する。